日立製作所は、特許情報の検索や閲覧ができる特許情報提供サービス「Shareresearch(シェアリサーチ)」(以下、シェアリサーチ)のサービスメニューに、意匠公報の検索・確認を可能にする「意匠オプション」を追加し、11月2日より提供を開始します。
この意匠オプションでは、1990年以降(*1)の「意匠公報の検索機能」、「吹き出しメモ機能」や「代表図設定機能」など、意匠公報の迅速かつ効率的な検索・確認・共有に必要な機能を提供します。また、シェアリサーチと共通のインターフェース・機能をもっているので、特許情報と意匠情報の両方を扱う企業の知財部門および開発・デザイン部門の作業効率向上をサポートします。
企業の開発・デザイン部門では、一般的に製品開発を行う際に他社の意匠権を侵害しないよう知財部門を通して特許庁に登録されている意匠公報を確認しています。このような意匠公報の確認は、製品開発・デザイン工程において頻繁に行われるもので、関連する意匠公報を迅速かつ効率的に検索・確認・共有できることが、企業の知財部門では必要とされていました。
また、特許情報と意匠情報の両方を同一のインターフェースで扱っているサービスが少なく、特許情報の検索・確認と意匠情報の検索・確認でそれぞれの別々のサービスを利用するなど非効率な作業が発生していました。
今回、シェアリサーチに意匠オプションを追加することで、企業の知財部門および開発・デザイン部門では、作業効率をより一層向上することが可能となります。
なお、特許情報提供サービスを必要としないお客さまに対しては、意匠オプションのみでの提供も行います。
意匠公報の検索結果(図面)の任意の場所に吹き出しの形でメモを貼り付けることができます。これにより、注意点や注目点などを記録・共有することが容易になります。
(2010年1月より提供開始予定)
意匠公報の検索結果(図面)を閲覧する際、正面図・側面図・背面図など複数の図面の中から最初に閲覧する「代表図」を設定することができます。数多い図面の中から最初にチェックするべき図面を選び共有することで業務効率を向上させることができます。
SDI配信された意匠公報に「注意」などの評価コメントを付与できます。これにより、従来意匠公報を紙に印刷し関係者に回覧して評価コメントを記載していた業務をオンラインで行うことができ、業務効率が向上します。
サービスを利用する会社独自の分類を設定できる分類機能により、検索した意匠情報を任意のグループに分類し、効率的に管理することが可能です。
今回提供に関しては、2000年以降の意匠公報が検索対象となります。今後の計画として、1990年以降のデータも検索可能にする予定です。
シェアリサーチは、製造業や流通・小売業、そして研究機関など、さまざまな企業のスタッフが、Webブラウザー上で国内外特許の登録や申請に関する情報、および意匠情報を検索、閲覧できるサービスです。シェアリサーチを導入することで、企業の知財部門や開発・デザイン部門のスタッフは、複数の特許情報や意匠情報を一元的に検索や閲覧ができるようになります。そのため、企業戦略、ならびに提携などを含めた知財戦略を立案するために必要な特許・意匠情報を、迅速にかつ効率的に収集し、積極的に戦略の策定を推し進めることが可能となります。
日立製作所は特許・情報フェア&コンファレンス2009にブース出展し、特許情報提供サービス「Shareresearch」をはじめとした製品を展示します。会場にて今回ご紹介した「Shareresearch」の意匠検索サービスなどを実際に操作いただくこともできますので、是非ご来場ください。
以上