電子カルテシステムと画像検査、生理検査、検体検査の3業務8部門を連携
日立製作所は、岡崎市民病院(愛知県、院長:平林憲之)において医療情報システムの標準化に向けた取り組みである「IHE-J」のガイドラインに則り、日立の電子カルテシステム「HIHOPS-HR」と画像検査業務、生理検査業務、検体検査業務の3業務8部門の連携を実現した病院統合情報システムを構築し、2006年1月1日より運用を開始しました。電子カルテを含めた全面的な「IHE-J」対応システムは全国で初めてです。
「IHE-J」(*1)では、 電子カルテ関連のHL7(*2)、画像情報関連のDICOM(*3)などの国際規格の使い方を提案する標準ガイドラインの策定を進めています。標準ガイドラインを参照してシステム構築を行うことで、仕様検討にかかる工数が削減できます。また、「IHE-J」に準拠するベンダおよびシステムが増えることで,複数システム間の連携が容易になり、マルチベンダでのシステム構築をスムーズに実現することができます。また、システムのメンテナンス性も高まり、コスト削減にもつながります。
今回、「IHE-J」の活動に積極的に取り組まれている岡崎市民病院の協力のもと、生理検査業務、検体検査業務に関して国内で初めて「IHE-J」のガイドラインに則り、標準化作業を進め、システム構築を行いました。今回の生理検査・検体検査システム構築時の標準化情報は、「IHE-J」の標準マスタに反映される予定です。
今後日立では、岡崎市民病院での実装ノウハウを活用し、「IHE-J」の異ベンダ間の接続試験フィールドであるコネクタソン(*4)での接続実証などを通じ、「IHE-J」に準拠したマルチベンダシステム構築をサポートしていきます。
以上