夜間や休日でも、身近な公民館で住民票や納税証明書の受け渡しを可能に
日立製作所は、このたび、東京都東村山市へ住民基本台帳カードを鍵代わりに使用し、電子ロッカーに保管された交付物などの受け渡しを可能にする電子ロッカーシステムを納入しました。東村山市では、電子ロッカーを市内4ヵ所の公民館に設置し、住民票の写しなどの交付物を夜間や休日でも受け渡し可能にする「電子ロッカーサービス」を、2005年5月から開始しています。これにより住民は、市役所まで足を運ぶことなく、より身近な公民館に電話やFAXで申し込みを行い、交付物を受け取ることができるようになりました。
e-Japan戦略の最終年を迎え、自治体においても、電子申請システムの構築など住民サービスの向上を図るさまざまな取り組みが進められています。電子申請は、住民が行政手続きのために市役所まで来る手間を軽減しますが、行政手続きの多くは交付物や手数料の支払いをともなうため、受け渡しについては窓口や郵送などの手段が取られています。東村山市の電子ロッカーシステムは、それらに代わる新たな手段であり全国初の試みです。住民は、住民基本台帳カードを電子ロッカーに差込み暗証番号を入力すると本人確認され、手数料を支払うことで交付物を受け取ることができます。
東村山市は、住民サービス向上の一環として、市役所の開庁時間に窓口まで来られない住民向けに、市役所の時間外窓口で、住民票の写しと印鑑登録証明書の受け渡しを行ってきました。今回の電子ロッカーサービスでは、住民に身近な公民館で、課税証明書や納税証明書など9種類の交付物の夜間や休日での受け渡しを可能にしています。東村山市では今後も住民サービスの向上に向け、電子申請との連携や全庁的な活用方法についても検討されています。
電子ロッカーサービス 利用可能時間 | (1)交付物の申し込み 火〜金曜日の9時00分〜12時00分、13時00分〜16時00分 (祝祭日および年末年始などの公民館休館日は除く) (2)電子ロッカー利用(交付物の受取り) 日、火〜土曜日の9時00分〜22時00分 (祝祭日および年末年始などの公民館休館日は除く) |
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電子ロッカー設置場所 | 萩山公民館、秋津公民館、富士見公民館、廻田公民館 |
取り扱い可能な交付物 | 住民票の写し、除住民票の写し、改製原住民票の写し、課税証明書、非課税証明書、評価額証明書、公課証明書、税務署申告用税額、納税証明書 |
以上