お客さまへのお知らせ
手話アニメーション編集ツールは、2002年11月30日をもって販売を終了いたしました。以下は発表当時のニュースリリースであり、現在製品は販売しておりませんのでご了承ください。
−手話アニメーションを用いた情報提供を容易に実現−
日立製作所では、この度、UNIXワークステーション上で三次元コンピュータグラフィックスを使って手話アニメーションを生成・編集するツールを製品化し、来年1月より発売開始します。
また、すでに平成5年より製品化している自治体向け情報提供システム「PARPADEO」(UNIX対応)について、本ツール技術の採用によりパソコン上で手話アニメーションによる情報提供を可能とするなどの機能強化を図り、「PARPADEO-PC」(パルパディオピーシー)として今月25日より発売開始します。
手話は、聴覚障がい者にとって、自然なコミュニケーション手段です。しかし、現在、社会で提供されている情報機器やサービスのほとんどは健聴者を対象としており、情報を伝える手段としては、音や文字が中心です。
最近、聴覚障がい者への情報伝達手段として手話の重要性がますます認識されるようになり、政見放送の一部に手話が導入され始めたりしています。聴覚障がい者のより広い社会参加を促進するには、手話による情報機器やサービスの提供が欠かせません。
当社では、平成4年にコンピュータ事業本部(現在の情報事業本部)内に情報機器アクセシビリティ推進室を設置し、障がい者や高齢者にも利用しやすいハードウェア、ソフトウェアを種々提供しています。
手話アニメーション編集ツールは、文字入力した単語を3次元コンピュータグラフィックスで表現した手話に自動変換し、変換した手話アニメーションを、手話単語の並べ変えにより変更したり、手や表情・口形を付加することがマウス操作で簡単に行えます。
これまで、手話による案内画面表示では、人が実際に行った手話をビデオなどに録画したものを用いる方法が一般的でした。このため、表現の強調や催し物情報など内容に変更があった場合は追加収録する必要がありましたが、常に同じ人を確保することは困難であり、すべての案内を最初から作り直す場合も少なくありませんでした。この問題の解決を図り、手話による情報提供を簡単に行うことを狙って今回製品化しました。
本ツールを利用することで、聴覚障がい者に対する情報提供手段が広がり、より豊かなコミュニケーションの実現に途をひらきます。
また、すでに平成5年より製品化され、UNIXワークステーション上で地域住民の生活情報システムとして幅広く利用されている自治体向け情報提供システム「PARPADEO」についても、本ツールの技術を採用してパソコン上で手話による情報提供を実現するなどの機能強化を図りました。
本製品は、10月30日から東京晴海で開催されるデータショウの日立のアクセシビリティコーナにて展示します。
手話アニメーション編集ツール | UNIXワークステーション |
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PARPADEO-PC | DOS/Vパソコン |
手話アニメーション編集ツール | 150万円(予定) |
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PARPADEO-PC | 20万円 |
手話アニメーション編集ツール | 平成8年4月 |
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PARPADEO-PC | 平成7年10月 |
以上