2007年11月6日
株式会社日立製作所
住友スリーエム株式会社
図書に貼付するICタグに、住友スリーエムと日立が共同開発した
図書館情報システム向けICタグ「コンビタグ」を初めて採用
株式会社日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学/以下、日立)は、このたび、2008年6月にオープン予定の東京都北区の新中央図書館(北区立中央図書館館長:唐沢啓子)で稼働する、図書の貸出や返却の処理、蔵書検索などを効率的に行うための図書館総合情報システムを受注しました。
本システムにより、新中央図書館では、カウンターでの複数図書の一括貸出や返却が迅速に処理できるようになるほか、図書を書架に格納したままでの蔵書点検などのサービスの提供が可能となります。さらに、従来難しかった薄い書籍を複数重ねての読み取りも可能とするなど、高精度で迅速な貸出手続きや点検作業を行うことのできるシステムとなります。また、利用者自身が自動貸出機を利用して貸出手続きすることや、館内端末に図書をかざすと図書の内容や関連図書情報などが見られる「セルフ・レファレンスサービス」などにより、図書情報が簡単に得られるようなサービスも提供します。
本システムは、日立の公共向け図書館情報総合システム「LOOKS21/P」をベースに構築します。ICタグを活用し、膨大な蔵書の効率的な管理ができるほか、インターネットでの簡単な蔵書検索サービスといったさまざまなサービスの提供を可能にするなど、職員の業務効率向上と利用者の利便性向上を実現します。また、今回図書に貼付するICタグには、全国の大学や公共図書館で約2,200台以上が稼動している<3M>ブックディテクションシステムにより、図書館での不正持ち出しを防止するシステムなどで高い実績を持つ住友スリーエム株式会社(代表取締役社長:ジェシー・G・シン/以下、住友スリーエム)と日立が共同開発した図書館情報システム向けICタグ「コンビタグ」(*1)を、全国で初めて採用しています。
日立の公共向け図書館情報総合システム「LOOKS21/P」は、1995年から提供を開始し、現在、公共図書館から官公庁などの専門図書館まで、約130の図書館で利用されています。
今後、今回構築するシステムを、他の図書館向けに提供するため、「LOOKS21/P」のラインアップに追加し、提供していくとともに、利用者の利便性と職員の業務効率の向上を実現する新しいサービスや製品の開発に取り組んでいきます。
住友スリーエムでは、日立と共同開発した<3M>コンビタグを<3M>ブックディデクションシステムの標準仕様製品として拡販して行く意向です。
なお、今回受注した図書館総合情報システムと<3M>コンビタグは、それぞれ、11月7日〜11月9日にパシフィコ横浜で開催される図書館総合展運営委員会主催「第9回図書館総合展」で紹介します。
住 所: 〒100−8280 東京都千代田区丸の内1-6-6
資本金: 2,820億3,300万円
社 長: 古川 一夫
住 所: 〒158−8583 東京都世田谷区玉川台2-33-1
資本金: 189億2,927万円
社 長: ジェシー G.シン
記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
以上