業界初、JIS規格に基づき画面デザインの使いやすさにも配慮
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学/以下、日立)は、このたび、大学や各種学校といった教育機関において、在学証明書や成績証明書といった各種証明書の自動発行をはじめ、資格試験の申し込みや受験料の支払いなどさまざまな学生向けサービスを提供できる大学向け証明書自動発行システム「UNIPROVE/SS」を開発し、2月16日から販売を開始します。
本システムは、「スチューデンツステーション」の後継システムとして開発したもので、ソフトウェアなどがアクセシビリティへ配慮することを求めたJIS規格(*1)に基づき、操作画面の文字やボタンの大きさ、画面の色調などを採用するなど、だれもが違和感なく、かつ、扱いやすい操作画面を実現しました。このような画面を実現した大学向け証明書自動発行システムは、本製品が初めてとなります。また、画面以外にも、画面部分を水平に設置し、車椅子用蹴りこみ部を確保するなど、従来製品以上にアクセシビリティを向上させています。さらに、在学証明書や成績証明書などの個人情報を扱うことから、学生証と暗証番号による本人認証以外に、指静脈認証装置もオプションとして追加することができるなど、本人以外による不正な情報の引き出しを防ぐといったセキュリティ面にも配慮しました。
本システムを導入することで、窓口の混雑が解消でき、職員の負担を軽減できるほか、学生自身がいつでも証明書の発行や申請などの手続きが行えるなど、学生の誰もが安心・安全、かつ迅速に利用できるさまざまなサービスを提供することが可能となります。
情報機器やソフトウェアにアクセシビリティへ配慮することを求めたJIS規格が2004年に制定され、銀行などのATMや駅構内で情報検索できるキオスク端末といった公共性の高い分野で、順次その対応が進められています。同様に、大学で利用されている証明書自動発行のための端末などにも、アクセシビリティの向上が求められています。
今後も日立は、ユニバーサルデザインを採用して、アクセシビリティに配慮した製品・ソリューションの開発に取り組んでいきます。
JIS規格に定められているアクセシビリティガイドラインに基づき、操作画面の文字やボタンの大きさ、画面の色調などを採用するなど、だれもが違和感なく文字や画像を識別して操作することを可能にしました。さらに、操作画面を水平化し、車椅子用蹴りこみ部を確保するなど、従来製品以上にアクセシビリティを向上させています。
証明書発行の機能以外にも、大学校内で利用する駐車場の代金支払いや資格試験の受験申し込みとその支払い、印刷待ち時間を利用して学内のイベント情報を提供する案内表示板などに用いることができます。これにより、さまざまな学生向けサービスを合わせて提供することを可能にしています。
のぞき見防止スクリーンを採用した操作パネルを水平に設置したほか、背後の人物を確認するための後方確認ミラーを装備しています。また、暗証番号を入力するテンキー部は手元操作からの推測を防止するため凹ませた形状にするなど、高いセキュリティレベルにより、利用者が安心して利用することが可能です。また、学生証と暗証番号による本人認証以外に、指静脈認証装置もオプションとして追加することもでき、さらにセキュリティを強化することも可能です。
製品名 | 価格(*2) | 提供開始 |
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大学向け証明書自動発行システム「UNIPROVE/SS」 | 個別見積 | 3月1日 |
2009年度までに300台
以上