2006年2月6日
株式会社 日立製作所
PDF形式の文書のほか、英語、中国語で提供しているコンテンツの読み上げも可能
「ZoomSight」 画面例
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、企業や官公庁などが提供するWebサイトにおいて、コンテンツの音声読み上げや画面・文字サイズの拡大が可能となるソフトウェア「ZoomSight」(ズームサイト)に、PDF形式の文書のほか、英語や中国語で提供しているコンテンツの読み上げを可能とする機能強化を行ない、2月8日から販売を開始します。
今回の機能追加により、従来、Webサイト上の日本語のテキスト文のみ対応していた音声読み上げ機能を、自治体のWebサイトで提供している住民票写し発行申請といった各種申請書や企業のWebサイトで提供している商品カタログなどに見られるPDF形式の文書にも対応させたほか、英語と中国語に対応し、英語と中国語のコンテンツの読み上げが可能となります。さらに、これらを操作するために画面上に表示されるコントローラーも、日本語版に加え、英語版と中国語版を用意したほか、国によって異なる色感やアイコンの形状などにも配慮したデザインを採用しました。これにより、高齢者や目の不自由な方、さらに外国人や子供まで利用者の誰もが使いやすく、かつ閲覧しやすいというアクセシビリティに対応したWebサイトを提供できるようになります。
インターネットの普及にともない、企業や官公庁、自治体などがWebサイトによりさまざまなコンテンツやサービスを提供しています。そのWebサイトを、誰もが使いやすく、かつ閲覧しやすいというアクセシビリティに配慮させるため、2004年6月、経済産業省が日本工業規格(JIS X8341-3)「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェアおよびサービス-第3部:ウェブコンテンツ」を制定し、また、2005年12月には総務省から自治体がWebサイトを構築する際の手順などをまとめた「みんなの公共サイト運用モデル」を発表するなど、さまざまな基準の策定が進んでいます。
日立は、2003年11月から、Webサイトのコンテンツの音声読み上げや画面・文字サイズの拡大、ふりがなの表示などにより、Webサイトにおけるアクセシビリティの向上を支援するWebサーバー用ソフトウェア「ZoomSight」を提供しています。本ソフトウェアは、すでに、西東京市や茅ヶ崎市などの地方公共団体や株式会社松坂屋をはじめとする企業など、多くのWebサイトに採用されています。
今後も日立は、「ZoomSight」をはじめとして、情報機器・システムに対する利用者の使いやすさを向上させるアクセシビリティに配慮した製品・ソリューションを提供していきます。
項目 | 対応ドメイン数 | 価格(*1) | 提供開始 |
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「ZoomSight」1ドメイン限定版 | 1ドメイン | 1,260,000円 (税抜:1,200,000円) | 2006年4月1日 |
「ZoomSight」マルチドメイン版 | 2〜100ドメイン | 2,625,000円〜 (税抜:2,500,000円〜) |
Webサイト運営者 (Webサーバー) | OS | 制限なし |
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利用者 (クライアントPC) | OS(*2) | Microsoft(R) Windows(R) 98/Me/NT4.0/2000/XP/Windows(R) 2003 Server |
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対応ソフトウェア | ブラウザ:Internet Explorer 5.5 SP2以上 ソフトウェア:AdobeReader7.0以降 |
2007年度末までに500ユーザ
以上