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Hitachi

 

2004年3月29日
株式会社 日立製作所

入試から卒業までの学務処理のリアルタイムなデータ連携により
迅速な経営判断をサポートする経営指向型の
大学向け学務情報システム「UNIPROVE/AS」を提供開始

日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下 日立)は、このたび、経営指向型の大学向け学務情報システム「UNIPROVE/AS」(ユニプルーブ・エーエス)を、4月1日から提供開始します。
本製品では、システムの入口となる画面を提供するポータルシステムのほか、教職員向けの教務、入試、進路支援、学納金、奨学金といった学生に関する入試から卒業までの学務処理を行い、リアルタイムにデータ連携が可能な五つのシステムを提供します。さらに、各システムのさまざまなデータをリアルタイムに集計して経営者の意思決定をサポートする経営情報システムを加えた、Webベースの統合ソフトウェアです。本製品は、経営指向的な考えを取り入れているため、志願者数や入学者数、学納金などの各システムに点在する情報をリアルタイムに数値やグラフにより把握可能です。そのため、経営者の学内全体からみた経営・運営の分析、戦略的な方針の策定をする際の迅速な経営判断をサポートします。

大学を取り巻く経営環境は、少子化傾向が続く上に、増加していた進学率も伸び悩むなど厳しさを増しています。このような状況では、個性のある魅力的な大学づくりの実現に向けた、経営者による迅速な意思決定が急務となっています。そこでITを活用した情報処理システムを導入する場合も、従来のように、部門ごとの業務効率化を重視としたシステムではなく、部門間のデータを横断的に利用できる統合的なシステムであることと、より経営的な視点を重視したシステムであることが求められています。

日立は、戦略的な大学経営を支援する「統合」「協調」「戦略」をコンセプトとした大学向けソリューション「IT Solution for Campus」を展開しています。今回、本コンセプトにもとづき、経営指向型の大学向け学務情報システム「UNIPROVE/AS」を開発しました。本製品の開発では、日立が学術情報分野で長年培ってきた業務ノウハウと、韓国LG CNS Co.,Ltd.が欧米の先進大学を調査分析し構築した学務処理のWeb システムにおける技術ノウハウを融合しています。

大学向け学務情報システム「UNIPROVE/AS」の特長

1. 経営者層の意思決定を支援

志願者情報や入学者情報、学納金状況、進路活動状況など、大学経営にかかわる情報を、いつでも集計表やグラフにして分析できます。そのため経営者は、大学全体からみた経営の判断、戦略的な方針の策定を迅速に行うことが可能となります。例えば、教務システムにある授業アンケート機能により、Webを通じて学生から授業に関するアンケートを収集し、経営情報システムにおいてアンケートの結果をグラフや集計表にして表示することが容易にできます。これにより、カリキュラムの見直しを行えるなど、学生にとって魅力ある大学づくりに役立てることが可能となります。

2. 入試から卒業までの各システムのデータ連携とデータ一元管理を実現

入試システムなどで管理している入学者情報を教務システムのデータベースに取り込むなど、学内の各システムに点在していたデータを一元管理し、各システム間での業務連携が可能です。そのため、複数組織にまたがった情報も容易に参照でき、かつ、データの二重管理がなくなり、効率的な運用が可能となります。

3. Webシステムの採用により、利便性の向上と導入・運用コストの削減を実現

利用者は、パソコンのWebブラウザにより各システムを利用することができます。そのため、学生の履修登録などは、モバイル環境からでも申請が可能となるなど利便性が向上するほか、利用者のパソコンに専用ソフトをインストールする必要がないため、導入・運用コストを削減できます。

販売目標

2006年度までに100校以上

価格および提供時期

品名価格(*1)提供時期
大学向け学務情報システム「UNIPROVE/AS」1,575万円〜
(税抜 1,500万円〜)
2004年4月1日
*1
7システム(教務、入試、進路支援、学納金、奨学金、経営情報、ポータル)を導入した場合上記価格には、システム構築費用は含まれておりません。
*2
稼働環境 :
・サーバOS : Windows(R) 2000 Server、Windows(R) 2000 Advanced Serverに対応
・クライアント推奨プラットフォーム : Internet Explorer 6.0以上

他社所有商標に関する表示

  • Microsoft,Windows, Internet Explorerは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

添付別紙

大学向け学務情報システム「UNIPROVE/AS」メニュー体系

機能名内容
教務システム 入学から卒業までにかかわる一連の業務をサポートします。学籍/履修/成績情報の管理、進級/卒業などの各種判定処理や、各種帳票出力が可能です。Webブラウザから履修申請登録確認、成績確認、授業アンケート入力、休講確認などが可能です。毎年変化するカリキュラムにも柔軟に対応することができます。
入試システム 志願票の受け付けから、成績処理、入学手続きまでの業務をサポートします。入学願書や調査書の情報を入力できるとともに、多様な入試形態にも対応します。また、学科別の得点の一覧表や、合否判定資料など多角的な統計資料を作成できます。入学予定者情報は、教務システムに引き継ぎます。
進路支援システム 就職、進学にかかわる学生サービスをサポートします。学生は企業の求人情報やインターンシップ情報を、Webブラウザから検索可能です。また、職員が学生の活動状況を管理し、就職活動や進学に関する適切なアドバイスを提供できます。さらに毎年の進路支援データを蓄積・管理し、次年度以降の進路活動支援に活用できます。
学納金システム学納金納付状況を管理し、割付、消込み、督促処理の業務をサポートします。学部ごとの収納状況の管理や、学部/学科、入学区分、特待生などの条件を設定した学納金の割付が可能です。さらに、金融機関からの入金データの取り込み、消込み、督促までの一連の業務を支援します。
奨学金システム日本育英会(2004/4/ 1から独立行政法人 日本学生支援機構に業務移管されます)「イクシス」の奨学金をサポートします。「イクシス」とのデータ連携を実現し、成績情報は教務システムの情報をもとに判定を行うことができます。
経営情報システム 各システムで蓄積された情報をもとに経営者の意思決定をサポートます。入試(学校別受験状況、入学者状況など)、学生(成績状況、在学状況など)、教員(履修状況、出講状況など)、進路支援(業種別求人状況、希望状況など)、学納金(納付状況)に関する情報をもとにさまざまな統計情報を提供します。
ポータルシステム各業務システムの入口となるポータル画面を提供します。

なお、各業務システムは、組織から個人レベルまで運用単位ごとにアクセス制限を設定でき、セキュリティを確保します。また、各業務システムのカスタマイズは対応可能です。(費用は個別見積)

以上

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